社会情報課程の分野紹介シリーズ:(8)生涯発達心理学
赤ちゃんからお年寄りになり、そしてこの世を去るまで人は変化し続け、生涯発達心理学の分野では、子どもだけでなく青年から高齢者に至る過程も「発達」として捉えます。
その中でもたとえば、高齢者と情報とを掛け合わせたときに、どんなテーマがあるでしょうか?
高齢者自身が社会や自身の生活をどのように感じているのかという意識調査、高齢社会に対する世代別の意識調査といったデータもあります。
また、コロナワクチンの予約で高齢者が右往左往したり、ネット通販を使えずに困るといった問題でもわかるように、どうしたら高齢者が情報を活用しやすくなるのだろうかというテーマもあります。
その解決策を考えるため、例えば、意識調査データをさまざまな角度から見てみたり、高齢者の認知や感覚を学んだ上で、スマホや家電を使いやすくしたり、街や生活の中で改善できることはないか、具体的なヒントを探していきます。
各ライフステージの課題や情報化社会と付き合うためのよりよいデザインを「心理学」を手がかりに、一緒に学んでいきましょう。
(心理学/生涯発達心理学 担当:伊藤 一美)
高齢者向けのスマホを素材に授業内でアイディアを出し合います
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