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2022年11月14日

朗読家:馬場精子先生の特別授業の実施!

京都ノートルダム女子大学では、2021年度入学者からの新カリキュラムの開始に伴い、全学対象の共通教育科目で「ことばの教育」に力を入れるべく、科目をいくつか新設しました。

その一つである「文章作成法1」の授業(全学の1年次生対象の選択科目)では、昨年度に引続き、今年度も朗読家:馬場 精子(ばば せいこ)先生を特別講師に迎えて、相手に伝わる読み方の指導を受けています。

今回の特別授業でも、昨年度および、今年度の前期の授業と同様に、最初に馬場先生による朗読が披露されました。


 この日の朗読文は、斎藤 隆介・作「花さき山」でした。

 滝平 二郎・絵の絵本が、岩崎書店から発売されています。本学の図書館蔵書にもありました。1971年発行の本が、1987年に図書館に登録されておりました。

 斎藤 隆介は、小3の国語の教科書に採用されている「もちもちの木」の作者でもあります。


その後の全員での発声練習、どのような点に注意して読むと相手に伝わりやすいかの考察を経て、3〜4名のグループを作り、「コミュニケーション手段の発達」と題する説明文の朗読練習タイム。その間、馬場先生が一人一人の読みを数分ずつ、個人指導してまわって下さいました。

受講生(13名)全員からの授業コメントを馬場先生に読んでいただいたところ、さっそくお返事が届きました。
学生のコメント(抜粋)
・大事な単語は、間を開けて読むと効果的であることを学んだ。
・文章を読むにあたって、声の大きさや強弱で、相手への伝わり方が大きく変わることを改めて実感しました。
・ゆっくりよんでいるつもりでも、自分が思っているより相手には速く読んでるように聞こえてしまうことが分かった。
・文章の内容を理解し、相手に伝えようと思って読むことが重要だと学びました。
・今回の授業では、以前の授業で習った読む際に気をつけるポイントの「声の大きさ」「声色」「間」「速さ」の他に、「内容を伝える」「プロミネンス(強調)」「(顔の)表情」という事もある事が分かった。
・相手に伝えるには、強弱や声色だけでなく表情も大切になる。表情で内容を受け取りやすくできるようにすることを意識することは、読み方と同じくらい大事になることが分かりました。
・同じグループの先輩が文章を区切っていた。なので真似して文章を区切ってみると、とても読みやすくわかりやすいと馬場先生にお褒めの言葉を頂いたのが嬉しかった。もっとゆっくり読めれば完璧だったらしいので練習を頑張ろうと思った。
・内容を伝えるためにはあらかじめ文章を理解しておくことが大事であり、プロミネンスや表情をつけることでより相手に文章の内容を伝えることができることが理解できた。自分では上手に読めていると思っていたが、馬場先生にご指摘を受け自分ができていないところが明確になり、今の自分の課題を見つけることができた。
・今回の授業は、凄く楽しく文章を読むことが出来ました。馬場先生が沢山アドバイスしてくださり、文章の大切さを実感出来ました。ありがとうございました。

馬場先生からのお返事
 授業で、みなさんとお会いできることが、いつもとても楽しみです。コメントを読み、みなさんが授業の内容や、他の人が読んでいる声をしっかりと聞いていることがよくわかり、大変嬉しく思いました。

 まずは文章を読み込み、何が言いたいのか、知ることが大切ですね。そして、まるで自分の言葉で話をしているように読む「工夫」をするー。その過程で、より深く内容を把握することができます。

 これからも、できるだけ良質の「文章」に触れ、書かれていることの要点をまとめたり、その内容について考えたりしてください。それを、ご自分の言葉で表現する機会を作れると良いですね。「新しい何か」を発見できるかもしれません。(馬場精子)




後期の後半には、「文章作成法1」の続編「文章作成法2」の授業も実施されるのですが、その際にも馬場先生からご指導を受ける特別授業が予定されています。楽しみですね。

馬場先生のオフィシャルページ https://www.babaseiko.com/
 
(吉田智子)


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Posted by ndsi  at 10:03Comments(0)授業報告