京つう

学校・学生  |左京区

新規登録ログインヘルプ



2022年12月01日

社会情報課程の分野紹介シリーズ:(6)生活経営学・生活経済学

社会情報課程の特色の一つとして、複数の学問分野を横断しながら、それらと関連づけて情報について学ぶことができることがあります。今回は、その中で「生活経営学・生活経済学」の視点から情報をどのように学ぶことができるかを紹介します。

 私は今、社会学や経済学などの理論や概念をもとに、人びとの生活とその変化をデータを通じて観察し、人がよりよく生きるためには何が重要なのか?を考えています。具体的には、「シングル女性の幸福度や経済的自立はどのように達成できるのだろうか」について、仕事・キャリア、お金、人間関係などのいくつかの観点から考えています。多変量解析という分析手法を使って数千人のデータを分析することもあれば、数十人の女性たちにインタビューし、その発言録を分析する(テキスト分析)こともあります。
 このような研究やビジネス場面で何らかの結論を得る上でとても重要なことは、「いかに良質なデータに収集し、正しい手法によって分析し、適切な解釈を導くか」ということです。インターネットなどのさまざまなメディアを通して、皆さんは日ごろから多くのデータに接していると思います。社会現象を数値として表現することは、私たちの社会に対する理解をうながし、新たな発見につながりますが、同時に、データを正しく扱わないと、私たちは社会をゆがんで理解し、誤った意思決定や行動をしてしまう可能性があります。

 この課程では、さまざまな学問分野で扱われるデータについて、「それらはどのような意図のもとにどのように作られているのか」「それらをどのように分析して評価すべきなのか」を検討し、私たちの社会を正しく観察し理解できる力を身に着けることを大きな目標の1つとしています。

(生活経営学・生活経済学 担当:大風薫)


  


Posted by ndsi  at 09:00Comments(0)授業報告課程紹介